電子コントローラー(Dixell/Eliwell)パラメータ消失またはプローブ異常
考えられる原因
停電後EEPROM初期化——全パラメータが工場出荷値にリセット
点検: コントローラー表示確認:設定値が運用温度(例2~5°C)と異なればEEPROMリセット発生。製品温度と設定温度を比較
処置: メーカー工場出荷パラメータシートからSet/Hy/LSt/USt/dEFなどを再入力。シートがなければ同機種他ユニットからコピー
NTCプローブ断線/短絡——Er1(断線)またはEr2(短絡)エラー表示
点検: マルチメーターでNTC抵抗測定:0°C≈10kΩ、25°C≈5kΩ。0Ω=短絡、OL=断線。プローブが蒸発器フィン間に正しく挿入されているか確認
処置: 断線/短絡なら同仕様NTCプローブ交換。Dixell用NTC:NTC 10kΩ B=3977仕様確認後発注
NTCコネクター腐食/接触不良——湿気浸入でピン酸化
点検: コントローラー背面のNTCコネクターを外してピンを目視確認:緑/白の粉末=錆、ピンの曲がりや緩み。接触抵抗は<0.5Ω
処置: CRC 2-26等の接点復活スプレーで洗浄、ピン矯正。腐食がひどければコネクター交換。その後シリコングリスで防湿
RTCバッテリー放電——除霜スケジュールと時刻設定消失
点検: 電源再投入後に時刻が00:00にリセットされればRTCバッテリー放電。バッテリー電圧:正常3V、2.5V未満で交換
処置: CR2032コイン電池交換(3~5年ごと)。交換後パラメータは保持、時刻と除霜スケジュールは再設定
パスワード紛失——パラメータ画面にアクセス不可
点検: パラメータ入力時のパスワード要求確認。Dixellデフォルト:22または0(機種による)。Eliwellデフォルト:1234。変更済みなら現場管理者に確認
処置: Dixellマスターリセット:電源投入後5秒以内にUP+DOWN+SETを同時に3秒押す。全パラメータ初期化——即座に再入力。リセット不可はDixellテクニカルサポートへ
電源サージ/電圧不安定でコントローラー誤作動繰り返し
点検: 入力電圧測定:定格±10%以内(220V定格なら198~242V)。コンデンサー膨張またはトライアック焦げ跡でサージ履歴確認
処置: サージ保護装置(SPD)設置。電圧変動激しい現場はAVR(自動電圧調整器)追加。内部コンデンサー劣化はコントローラー基板交換
現場出発前に対象ショーケースのパラメータシート(PDF)をスマートフォンに保存しておくと、EEPROMリセット発生時の再入力時間を90%短縮できる
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