製氷が全くされない(ホシザキ/スコッツマン キューブ型)
考えられる原因
給水されない — 水道バルブ閉止・給水フィルター詰まり・給水ホース折れ
点検: 機器背面の水道バルブ全開を確認、給水ホースを外し水圧・流量測定(正常1.5 bar以上、10秒で300 mL以上)、インレットメッシュフィルターを外して清掃。給水ホースの折れ・潰れを目視
処置: バルブを全開、メッシュフィルター清掃・交換、ホースの折れを直すか交換。水圧1 bar未満なら加圧ポンプ設置を検討。硬水地域は浄水フィルター併設推奨
給水電磁弁コイル断線またはバルブ固着
点検: 給水時に「カチッ」音を聴取、コイル抵抗測定(AC型200〜400Ω、24V DC型約100Ω)。通電しても動作しなければコイルまたはプランジャ固着。通電時に弁本体の振動を手で確認
処置: コイル不良だけならコイル単品交換(スライド式で着脱可能)。プランジャ固着なら弁を分解し石灰スケール・異物を除去して再組立、または弁アッシー交換。交換後はテストサイクル3回確認
コントロールボード異常 — ヒューズ断線またはボード焼損
点検: ホシザキはまずサービスモードに入る(電源ON状態でWASHボタン3秒長押し)しエラーコード確認 — E1〜E8等のコードが鍵。基板上のヒューズ(通常5A/250V)の導通測定。LEDの点滅パターンをマニュアルと照合。リレー出力電圧(給水・圧縮機・ホットガス)を端子ごとに測定
処置: ヒューズ断線時は同容量品に交換 — すぐまた切れたら短絡原因(電磁弁コイル・モーター)を先に探す。LEDでエラーコードを読み、該当部品(サーミスター・センサー・弁)を交換。ボード焼損時は純正ボードに交換、ホシザキ以外の一般機種はインラインヒューズとリレーを点検
水温・蒸発器サーミスター断線 — 製氷サイクル開始不可
点検: 電源遮断後サーミスターコネクタを外す → マルチメーターで抵抗測定(室温25°Cで10kΩ基準、±10%以内正常)。氷水に浸して抵抗が30kΩ超まで上昇するか確認 — 無反応なら断線。配線端子の腐食もチェック
処置: サーミスター異常なら同規格(抵抗値・コネクタ形状)品に交換。配線腐食はコネクタ清掃または圧着端子のやり直し。交換後はサービスモードで温度表示が正常か確認してから本サイクル開始
電源異常 — 欠相・低電圧・配線接触不良
点検: マルチメーターで入力端子の相間電圧測定 — 単相220V±10%、三相380V±10%。1相が0V近くなら欠相。主要接点(ブレーカー・端子台・コンタクター)を熱画像または手で触って過熱確認。分電盤ブレーカーの投入状態確認
処置: 欠相・低電圧なら分電盤ブレーカー・ヒューズ・上流供給側までたどって解決。内部端子劣化時は圧着端子再施工、コンタクターコイル焼損・接点過熱なら交換。電気工事範囲は電気工事士に依頼
ホシザキはコード先、分解は後。E1〜E8のコードが原因を直接教えてくれる — コード未確認で分解すると1時間の無駄。スコッツマンもLED点滅パターンがマニュアルに明記。給水なしならまず水道バルブ — お客様が半閉めしているケースが意外と多い。
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