R-Pro現場事例冷蔵庫・ショーケース

圧縮機軸受摩耗 — 振動・騒音・電流・油 4軸診断

考えられる原因

初期摩耗 — 4軸信号の微細変化

点検: 測定:①振動 — 圧縮機外殻に振動計装着、新品比較で RMS 振動 +20% 以上。正常:往復式 5~8 mm/s、スクロール 2~4 mm/s。②騒音 — 新たに「rumble」低周波音が発生し、数ヶ月で漸増。③電流 — RMS は正常も、ピークピーク変動が ±5% 超。④油 — 色は正常だが微量金属粉検出(磁石棒を油に1分浸し鉄粉確認)。

処置: 処置:初期摩耗段階では即時交換より監視強化が合理的。①1~2週ごとに4軸データ再測定・記録(ベースライン比較トレンド作成)。②油酸値試験(Acid Test Kit、0.05 mgKOH/g 超で油+フィルタドライヤ交換)。③システム全体の振動源除去(配管クランプ補強、圧縮機マウント点検)。④トレンドが急上昇すれば次の原因(中期・末期摩耗)へ移行し、圧縮機交換予算・時期計画開始。

末期摩耗 — 即時交換決定シグナル

点検: 確認:①振動 RMS がベースライン比 +50% 以上または絶対値で往復式 >12 mm/s、スクロール >6 mm/s。② rumble に「knock」断続音が追加(軸受クリアランス過大でピストン・ロータ衝突)。③電流 RMS も +10~15% 上昇(摩擦増加)。④油 — 色が明確に暗化(過熱酸化)+ 酸度 >0.05 mgKOH/g + 多量の鉄粉。⑤圧縮比が漸減 — 内部漏れ(ブローバイ)進行のシグナル。⑥起動失敗頻度増加 — 軸受の固着影響。

処置: 処置:圧縮機交換決定。①同一モデルまたは互換モデル(電圧・容量・冷媒・油種一致)。②システム回収 → 新圧縮機設置 → 真空(≤500 micron)→ 油量を規定通り(旧圧縮機の残油は必要に応じ一部回収)→ 新冷媒充填 → 試運転。③新フィルタドライヤを必ず交換(残留酸・金属粒子遮断)。④試運転後 1 週間・1 ヶ月単位で4軸データ再測定し新ベースライン設定。

現場のコツ

軸受診断の要:トレンド分析にはベースラインが必須。新規圧縮機設置後 1 週間の安定化を経て 4 軸データをシステム文書に記録(記録漏れだとトレンド比較困難)。R-Pro では圧縮機カードの初回測定値をベースラインとして保存するとトレンド診断に有利。

565件すべてR-Proでオフライン利用可。62ブランドのエラーコード、冷媒108種のP-Tデータも。

R-Proを開く →

関連事例