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吐出圧力脈動(Pulsation) — 原因とマフラ・アキュムレータ状態診断

考えられる原因

なぜ吐出脈動が生じるか — 正常 vs 異常

点検: 原理:往復式圧縮機は1サイクル1回吐出 → 脈動は本質。マフラ、逆止弁、ヘッドガスケット、吐出アキュムレータが吸収。正常:マニホールド針が平均吐出圧 ±0.5 bar 以内で滑らかに揺れる。異常:±1.5 bar 以上の振動 + 針が「tap-tap」と鋭く震える + 吐出管振動・騒音増大。スクロール圧縮機は脈動が小さいため、大きな脈動はほぼ故障。

処置: 測定ツール:デジタルマニホールド(高速サンプリング+グラフ表示)推奨 — アナログ針では ±0.5 bar の微振動把握困難。振動計を吐出管に装着すると補助診断に有効。異常脈動発見時は次の原因(マフラ/逆止弁/弁板)へ。

吐出マフラ劣化 + 逆止弁漏れ + 弁板亀裂 — 故障位置の絞り込み

点検: 症状で識別:①マフラのみ劣化:圧縮機出口直後で脈動大、マフラ通過後ほど下流で漸減。マフラ外殻に手を触れると大きく振動。正常マフラは出口側で減衰。②逆止弁漏れ:圧縮機停止直後、吐出ゲージ圧が停止時点から 1~2 分上昇後下降(逆流+均圧)。正常は停止即均圧開始。③弁板亀裂:圧縮機外殻振動・騒音極大 + 圧縮比異常低 + 吐出管極熱(過熱ガス + 気筒漏れで吸入側も再加熱)。

処置: 処置:①マフラ劣化 → 単独交換可能なシステムは交換、一体型圧縮機は外部吐出マフラ(アフターマーケット)追設検討。②逆止弁漏れ → 外置式は単独交換、内蔵式は圧縮機交換。暫定:停止時均圧の圧力衝撃でインバータ故障・リレー損傷 → アンチショートサイクルタイマで保護。③弁板亀裂 → 分解可能機種:弁板 + ガスケット + リード弁セット交換;一体型(スクロール、ロータリー、小型往復)は圧縮機交換。④システム振動でマフラ摩耗:防振マウント追加+吐出管曲げ部補強。

現場のコツ

吐出脈動を単なる「音問題」と無視すると、マフラ→吐出管→凝縮器入口で亀裂・振動が累積。1 年以上放置すると吐出管溶接部亀裂・凝縮器フィン振動摩耗発生。発見即診断+修理。

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