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オイルセパレータ(Oil Separator) — 動作原理・点検項目・主な故障診断
考えられる原因
オイルセパレータの役割と動作原理
点検: 原理:圧縮機吐出ガスには油が常に微細霧として混入(carry-over)。吐出管直後に設置されたオイルセパレータが衝突板・メッシュ・遠心旋回・重力等でガスを処理し油を分離 → フロート弁で圧縮機吸入側またはオイルリターンラインへ自動戻し。ガスのみ凝縮器へ。使用時点:長い吐出管、多圧縮機システム、低温システム(油停滞しやすい)、インバータシステム(負荷頻繁変動)。点検項目:①セパレータ外殻温度(吐出管と同程度、通常 60~90°C)。②オイルリターンライン — 運転中ややぬくもり(フロート弁動作のシグナル)。③セパレータ内サイトグラス(あれば)— 油レベル適正。
処置: 正常動作確認後は追加処置不要。ただし分離効率はメーカ別 70~99% で 100% ではない。一部 carry-over は正常で、システム設計時に吸入管 U トラップやオイル回収戦略を併用。点検周期:通常年 1 回セパレータ内部清掃(クーラント洗浄)。分離器本体は腐食・圧力損傷以外ほぼ無限寿命。
主な故障 — フロート弁詰まり・逆止弁漏れ・オイルリターン詰まり
点検: 確認:①フロート弁詰まり — 分離油が圧縮機に戻れずセパレータ内に蓄積。圧縮機油レベル徐々に低下(サイトグラスで確認)→ 油不足で圧縮機摩耗。セパレータ外殻に手を当てて重く感じる、または振動変化。②逆止弁漏れ(オイルリターンの逆止弁)— 圧縮機停止時に油が逆流してセパレータへ戻る → 再起動直後に圧縮機油レベル急低下。③オイルリターンライン詰まり — ライン内部にスラッジ・ワックス(油酸化物)堆積。オイルリターン温度が常温と同等(正常はやや温かい)。
処置: 処置:①フロート弁 — システム回収後セパレータ分解 → フロートアセンブリ清掃または交換。メーカ部品番号確認。②逆止弁漏れ — 単独交換可能機種は交換。一体型はセパレータ本体交換。暫定回避は停止後即時再起動をタイマ(≥5 分)で抑止。③オイルリターンライン詰まり — ライン取外し清掃(窒素ブローまたはマイルド溶剤)。スラッジ発見時は油酸度試験(compressor-oil-acid 参照)→ 油とフィルタドライヤを同時交換。④定期点検時、セパレータ外観 + オイルリターン温度 + 圧縮機油レベル 3 項目を測定。R-Pro 点検カードにベースライン+写真を記録。
オイルセパレータは「あってもなくても」に見えるが、低温システム(<−20°C)や多圧縮機システムではほぼ必須。なしだと油が蒸発器・吸入管に滞留し圧縮機に戻れず最終的に摩耗。新規設置時はセパレータ+吸入管 U トラップを併せて設計推奨。
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