R-Pro › 現場事例 › 冷蔵庫・ショーケース
PTチャート — 真空状態(0 PSIG 未満)では PT チャートは無効、ミクロン真空計を使用
考えられる原因
なぜ真空域では PT チャートが意味を失うか
点検: PTチャートは冷媒が液-気平衡(飽和)状態にある時の圧力↔温度関係のみ定義。真空引き時はシステム内にほぼ冷媒なし+残留水分・空気+オイル蒸気混在。0 PSIG(大気圧)未満は真空域で、マニホールドゲージはinHgまたは負のPSIで表示。この域の圧力をPTチャート換算しても無意味な温度。
処置: 真空引き作業の道具:①デジタルマイクロン真空計(Vacuum Micrometer)— 単位は micron(=0.001 mmHg)。②標準真空度:≤500 micron で 30 分間のディケイテスト通過。マニホールドゲージの inHg 目盛は粗い参考のみ(29 inHg ≈ 25,400 micron — 精度低)。真空ポンプ + マイクロン真空計をシステムアクセスポート(サービスバルブ)に直結。
真空引き後の圧力上昇(ディケイ)が意味すること
点検: 真空ポンプ停止後、マニホールドを切り離しマイクロン真空計のみ接続 → 30分観察。①500 micronで安定 = 真空完了(漏れ・水分なし)。②1500~3000 micronまで緩やかに上昇後安定 = 残留水分の蒸発進行中。③5000 micron超えて上昇継続 = 漏れまたは真空ホース接続不良。
処置: ②水分対応:真空ポンプ再稼働で時間延長(2~4時間)+システム加熱(必要なら吸入管を30~40°Cに)。トリプルエバキュエーション(真空→窒素0.5 bar注入→再真空、3回繰返)も有効。③漏れ対応:窒素150 PSIG加圧+石鹸水で漏れ検査 → 補修後再真空。
デジタルマイクロン真空計は使用前ごとに大気中ゼロ点校正推奨、計器自体も年1回校正必要。マニホールドゲージで30 inHg を見て「真空完了」と判断する習慣は精度不足 — 実際は約25,400 micronで水分多量残存。
565件すべてR-Proでオフライン利用可。62ブランドのエラーコード、冷媒108種のP-Tデータも。
R-Proを開く →