吸収式チラー真空度低下 — 不凝縮ガス蓄積
考えられる原因
パージユニット故障により不凝縮ガスが排出できず、機内圧力5 torr超
点検: パージユニットを5~10分手動運転後、真空計圧力変化確認 — 正常なら5 torr以下に復帰。真空計が継続上昇する場合(毎時0.1 torr以上)は配管漏れまたはパージユニット不良
処置: パージユニット電気系統点検(ソレノイドバルブ、真空ポンプ作動確認) → 不良時部品交換。不凝縮ガスが多い場合は専門業者による再真空引き(10 Pa以下)と冷媒水再充填サービス依頼
吸収器・凝縮器の真空配管漏れ
点検: ヘリウム漏れ検知器で真空配管全体を点検 — フランジ、溶接部、サービスバルブ順に。圧力上昇速度:漏れあれば毎時0.1 torr以上上昇
処置: 漏れ箇所を溶接補修またはパッキン・ガスケット交換。補修後に再真空引きして目標真空度確認 — 蒸発器3~5 torr、吸収器4~6 torr維持
LiBr溶液濃度低下または冷却水過熱による吸収不良
点検: LiBr溶液サンプリング — 濃度55~60%(正常)、pH 9.5~10.5確認。冷却水入口温度測定 — 32°C以上で吸収不良によるガス分離発生
処置: LiBr濃度異常時は蒸留水希釈またはLiBr補充で調整。腐食抑制剤(リチウムクロメート0.3%)点検・補充。冷却水入口温度29~32°Cに調整 — 冷却塔運転状態点検
現場のコツ
パージ運転中に分離ボトルに茶色い液体が出たら水素腐食が進行中 — 直ちに溶液全量を分析依頼。
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