インバータPCB IGBTモジュール焼損(E6/H6エラー)
考えられる原因
IGBTモジュール過電流による熱破壊(定格600V/15A超過)
点検: テスターのダイオードモードでIGBT G-S端子間測定——正常:数十kΩ、焼損:0Ωまたは短絡。30秒で判別可能。ゲート抵抗損傷の有無も確認。
処置: 1) IGBTモジュール交換(G/S端抵抗測定確認後)。2) ヒートシンク清掃とシリコングリス再塗布(熱抵抗0.5°C/W以下製品)。3) サージプロテクタ(SPD)設置または既設SPDの動作確認。4) インバータPCB全体交換時はメーカーS/N互換性を必ず確認。
ヒートシンクとIGBT間のシリコングリス乾燥→過熱
点検: IGBTモジュールを取り外してヒートシンク接触面確認——グリス乾燥・変色(黄色→茶色)なら再塗布が必要。IGBT外部温度測定——運転中75°C超は過熱。
処置: 接触面をIPA(イソプロピルアルコール)で完全脱脂後、新規グリスを均一塗布(厚さ0.3mm以下)。熱抵抗0.5°C/W以下の製品を使用。再組み立て後にIGBT温度モニタリング。
DCリンク電解コンデンサ劣化→電圧不安定→IGBTストレス増大
点検: DCリンク電圧測定:正常範囲280〜320V DC(220V系統)。オシロスコープでリプル測定——±15V超はコンデンサ不良。LCRメータで容量測定(定格80%未満なら交換)。
処置: 電圧・容量同一、耐温105°C以上にアップグレードして交換。交換前に電源遮断後5分待機——DCリンク電圧50V未満を確認してから作業。交換後にオシロスコープでリプル再確認。
現場のコツ
テスターのダイオードモードでIGBT G-S短絡を30秒で確認——交換前に必ず先に測定。PCB全体交換よりIGBT単品交換の方がコスト効率が良い。
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