エアコン全く動作しない
考えられる原因
ブレーカートリップ — 過負荷または電気サージ
点検: 分電盤でエアコン専用ブレーカー状態確認 — トリップ位置(中間)か確認。テスターで一次側電圧測定(定格±10%以内)。
処置: 1) トリップ原因特定(圧縮機絶縁をメガーで測定、配線短絡点検)。2) 原因解消後、ブレーカーOFF→ONで再投入。即時再投入禁止——原因未解消は火災危険。
起動コンデンサ不良
点検: LCRメータまたはテスターのコンデンサモードで静電容量(μF)測定。許容偏差±6%超過で不良。目視で膨らみや液漏れ痕確認。
処置: 同一定格(μF、電圧)コンデンサに交換。交換前に端子間残留電圧を必ず放電(絶縁ドライバーで短絡)。典型症状:「ブーン」音とともにファン・圧縮機が回転しない。
電源供給不安定 — 低電圧・欠相
点検: テスターで3相各相間電圧測定。定格比±10%超または相間不均衡3%超なら不良。単相機器はL-N電圧確認。
処置: 電気工事業者に受電電圧不良対処を依頼。暫定措置として自動電圧調整器(AVR)設置可能。欠相検知時は即時運転停止——圧縮機巻線焼損リスク。
サーモスタット電源不良またはバッテリー切れ
点検: サーモスタット表示の点灯確認。電池式は電圧測定(AA 1.5V以上)。有線式は端子供給電圧確認(通常24VACまたは12VDC)。
処置: 電池交換(新品AA×2)。有線式は制御回路ヒューズと配線を点検。表示正常で運転指令未伝達の場合、配線端子増し締めまたはサーモスタット交換。
安全インターロック動作 — 低圧・高圧遮断、過負荷トリップ
点検: コントローラーエラーコード確認。低圧スイッチ端子の導通をテスターで確認。冷媒圧力ゲージで低圧測定(R-410A冷房運転時最低0.3 MPa以上必要)。
処置: 1) 低圧遮断:冷媒不足→漏れ探知後補充。2) 高圧遮断:室外機放熱不良(コイル洗浄)または冷媒過充填確認。3) 過負荷トリップ:原因解消後に手動リセット。原因未解消でのリセット繰り返し禁止。
コンデンサ不良の典型:「ブーン」音とともにファン・圧縮機が回転しない。LCRメータがなければテスターのコンデンサ機能でも素早く判別可能。
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