運転中のさまざまな異常騒音
考えられる原因
カチッ・金属音 — 起動コンデンサ不良またはファンブレードへの異物衝突
点検: 電源遮断後にファンブレード目視検査——異物(落ち葉・ビニール・電線)の挟まり確認。コンデンサはLCRメータで静電容量測定(偏差±6%超は不良)。
処置: 1) 異物除去後に再起動。2) コンデンサ不良は同規格で交換。ブレード損傷の有無を必ず確認——損傷ブレードは振動・ベアリング二次損傷につながる。
キーキー・ギーギー音 — ファン軸受摩耗またはベルトスリップ
点検: モーター停止状態でファン軸を手で回す——硬い・ガタ・ざらつきがあれば軸受不良。ベルト駆動型はベルトたるみ(押して10~15mm以内)と亀裂確認。
処置: ベアリング交換:規格確認後(例:6202、6203)交換。圧入には専用工具使用——ハンマー直打禁止(レース損傷)。ベルトスリップは張力調整またはベルト交換。
ドン・ドン・振動 — 圧縮機内部破損またはマウントボルト緩み
点検: 1) マウントボルトトルク確認(手で揺すってガタがあれば即増し締め)。2) 振動計またはスマートフォンアプリで振動測定——10mm/s以上なら圧縮機点検。3) 圧縮機運転電流測定——定格比120%超なら内部不良疑い。
処置: ボルト緩み:規定トルクで増し締め+防振ゴム状態確認(硬化時は交換)。圧縮機異音:即時運転停止→低圧/高圧・運転電流を記録後に交換判断。圧縮機交換は冷媒回収・再充填を伴う。
シュー・バブル音 — 冷媒漏れまたは冷媒フラッシング
点検: 電子式冷媒漏れ検知器で配管接続部・室内機周辺をスキャン。石鹸水でフレア継手の気泡確認。低圧ゲージで正常運転中の圧力確認——通常より低ければ漏れ疑い。
処置: 漏れ箇所確認後:1) フレア継手→再フレア加工またはトルクレンチ再締め。2) ろう付け箇所→ろう付け補修。3) コアピン漏れ→シーラントまたはコイル交換。修理後:窒素加圧試験(1.5 MPa、24時間)→真空→冷媒充填。
カタカタ(ラトリング) — パネル緩みまたは異物侵入
点検: 運転中に各パネル部位を手で押して騒音変化を確認。分解後に異物有無を点検。室外機吸込口・ファンガード内部を確認。
処置: パネルスクリューを増し締め(手で揺すってガタなくなるまで)。異物除去。振動による繰り返し緩みには螺子固定剤(ロックタイト243等)を適用。
騒音発生箇所の絞り込み:室内機→室外機の順に各々単独運転して騒音発生側を特定。圧縮機ドン音は即時運転停止——内部破片が配管に達すると修理費が激増。
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