スクロールチップシール摩耗 — 体積効率低下・冷房能力低下
考えられる原因
チップシール(PTFE)厚み減少 — 新品1.2 mm → 0.6 mm以下で交換
点検: 吐出温度が正常値より低い(正常90〜110°C;摩耗時70°C以下)——高圧冷媒逆流の証拠。圧縮比低下:低圧低下なし・高圧上昇なし。冷房能力が同条件比15〜30%低下
処置: 圧縮機分解 → チップシール厚さをノギスで測定 → 0.6 mm以下なら交換。オーバーホール不可機種:圧縮機全体交換
冷凍油不足または劣化でチップシール潤滑膜が消失 — ドライ運転
点検: サイトグラスでオイルレベル確認(クランクケース:1/4〜3/4が正常)。オイルサンプル採取 → 粘度・酸度・水分分析(黒いオイル=炭化)
処置: オイル交換(メーカー指定冷凍油、ISO粘度グレード準拠)→ 液バック原因除去 → 起動前にオイルレベル再確認
現場のコツ
チップシール摩耗は徐々に進行——初期は電流・圧力変化が微小で発見が遅れる。年次点検時の吐出温度記録比較が早期発見の鍵。
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