冷凍倉庫の圧縮機起動不良・過負荷
考えられる原因
電源欠相(Single Phase)— 三相の1線が断線
点検: クランプメーターで三相電流を全相測定 — 一線が0 Aまたは不均衡10%超で欠相
処置: 電気系統点検 — ブレーカー・配線・接続端子確認後、欠相部位修理。三相電圧・電流バランス復元後に再起動
起動コンデンサ不良(単相システム)
点検: LCRメーターでコンデンサ静電容量測定 — 定格値比±20%超過で不良
処置: 同一定格(µF・耐圧VAC)コンデンサに交換
過負荷リレートリップ — 高負荷・高温環境
点検: 過負荷リレーリセットボタン状態確認。電流測定 — 定格電流超過か確認。トリップ原因(高温・過負荷・電圧不均衡)特定
処置: トリップ原因(高温・過負荷・電圧不均衡)解消後に手動リセット。原因未解消のままの反復リセット禁止
高圧保護器動作 — 凝縮不良
点検: 高圧ゲージで吐出圧力確認 — 設計値比20%以上高ければ凝縮不良。凝縮器ファン動作とコイル清潔度確認
処置: 凝縮器コイル清掃(フィン洗浄)。冷却水流量確保(水冷式)。ファンモーター点検。原因解消後、高圧保護器手動リセット後再起動
頻繁な起動・停止の繰り返し(ショートサイクリング)— 6分未満の間隔
点検: 制御盤起動履歴または電流モニターで起動間隔確認 — 6分未満でショートサイクリング
処置: 制御ロジック見直し — 起動間隔最低6分の設定。温度偏差設定値(ディファレンシャル)再調整で短期起動防止
現場のコツ
圧縮機は冷凍システムの「心臓」。予防保全で寿命を最大化。修理費が新品の50%超の場合は交換を検討。繰り返しトリップ時は必ず原因分析後に再起動 — 闇雲なリセット繰り返しは圧縮機焼損につながる。
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