冷凍・冷蔵倉庫の温度上昇
考えられる原因
凝縮器コイル汚染 — ほこり・油汚れによる放熱不良
点検: 凝縮器フィンの目詰まりを目視確認。高圧側ゲージが設計値より10%以上高ければ汚染疑い
処置: 凝縮器コイルを年2回以上清掃 — 掃除機でほこり吸引後、低圧水洗(3〜5 bar)、完全乾燥後再起動
冷媒漏れまたは不足
点検: 低圧ゲージ確認 — 吸入圧力が設計値比20%以上低ければ冷媒不足。電子検知器でフランジ・ソルダージョイント探知
処置: 石けん水塗布→気泡で漏れ箇所特定後、溶接または部品交換。冷媒回収→真空(500ミクロン以下)→重量計で再充填
蒸発器コイルの過剰着霜 — デフロストヒーター・タイマー・センサー不良
点検: 蒸発器を目視点検 — コイルに厚い氷層。デフロストタイマー手動前進でヒーター通電確認
処置: 1) まず熱風機(3 kW)またはスチームガンで30〜60分強制解凍 — 内容物損失防止の緊急措置。2) デフロストヒーター抵抗測定(オームメーター)→断線時は交換。3) デフロスト温度ヒューズ(45〜60°C動作)点検・交換。4) タイマーまたは電子式デマンドデフロスト制御ボード点検・交換
ドアガスケット損傷 — 暖気侵入
点検: 紙スリップテスト — A4 用紙をシール間に挟み閉めて、抵抗なく引き抜けたらシール不良。8箇所(4隅+4辺中央)全確認
処置: ガスケット交換 — 冷凍(-18°C以下)環境用に -40°C 耐寒シリコン素材を使用。ヒンジ垂れ0.5 mm超の場合、調整ネジで0.3 mm以内に揃えてから交換。交換周期:冷凍5〜7年、冷蔵7〜10年
ドアの頻繁な開閉または不完全閉鎖
点検: ドアヒンジ・ラッチ動作確認。エアカーテンまたはストリップカーテン設置有無確認
処置: ドアヒンジ・ラッチの再調整。エアカーテンまたはストリップカーテン設置で外気侵入を最小化。作業中は断熱毛布やシートで冷気損失を最小限に
過積載 — 蒸発器ファン前の気流遮断
点検: 蒸発器ファン前の積載確認 — ファン前30 cm以内に物があると冷気循環不良
処置: 蒸発器ファン前に最低30 cm確保。収納物の間隔を空け、冷気循環経路を確保。冷蔵0〜5°C、冷凍-18°C以下の目標温度復帰を確認
温度記録を付けることを推奨 — 異常早期発見に最も有効。目標:冷凍≤-18°C、冷蔵0〜5°C。内容物損失は即損失 — 温度警報発生時は即原因特定・対処。
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